弱虫ペダル 4話2期 感想とネタバレ【御堂筋の母の死と御堂筋の強さ】

インターハイ二日目、ゴール直前。
京伏の御堂筋は勝利を確信していました。
仲間を切り捨て、策を練り、自分の力だけを信じて走ってきた御堂筋。
御堂筋の根底にあるもの、
それは母に勝利を捧げるということではないでしょうか。
小学生の頃、20キロの距離を自転車で病院まで通ったのも、ロードレースを初めて表彰されたのも病床の母に褒めてもらいたかったから、褒めてもらって抱きしめて貰いたかったから、、、
ただそれだけが御堂筋が自転車を始めた理由だったはずです。
そう考えると、御堂筋の走りは非常に悲しく、そして切ないものだと感じますね。
勝てなければ母の笑顔が消えてしまう、そんなことをもしかしたら考えていたのかもしれません。
すでに母は亡くなっていますが、異常なまでの勝利へのこだわりは、
今でもどこかで母に勝利を捧げるということを考えながら走っているからかもしれません。
しかしインターハイ二日目、
色んな策を講じながら勝利を確信したゴール目前の御堂筋が見たものは御堂筋以上の勝利を渇望する金城と福富でした。
御堂筋は二人で来た姿を見て、二人では僕には勝てへんよとあざ笑っていました。
しかし、最終的にゴールをしたのは、、、、
箱学の福富でした。僅差で金城がゴール。
御堂筋はなんと三位でのフィニッシュとなってしまいました。
おそらく母に捧げるはずだった2日目の1位はその手から滑り落ち、母に褒められて一生懸命ケアしていた自慢の歯並びまでも割れてしまいました。
そう、御堂筋は一度に2つの大事なもの、
母が褒めてくれた、自らの自慢だったものを失ってしまったわけです。
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ゴール後金城に向かって福富は言います。
昨年犯した罪のため後悔してきた長かった1年以上の月日のこと、そして勝った事により呪縛から開放されやっと心から笑えると言いました。
その福富を不器用なやつだと言う金城。
二人の間にはライバルとしての誇りと確かな友情があるとわかるシーンです。
泣きながら笑う福富と、今日は負けたけれど明日は負けないという金城。
力を尽くした二人を見ていると、ロードレースって良いなって感じますね。
控え室に戻る総北、箱学の面々。
負けたが明日は勝つと意気込む総北と、今日は勝った、明日も必ず勝つと士気を上げる箱学。
そして自転車を投げたまま控え室の隅で丸まり「敗北者、、、」とつぶやく御堂筋。
勝者と敗者、負けたけれど諦めていない挑戦者を上手く描き分けているシーンです。
負けたことに対してドライな先輩の姿に納得がいかない総北の1年トリオ。
そんな1年を連れ出す巻島。
「見とけショ」そういってゴール地点に行く巻島。そして言います。
「お前らはあいつらの屍の上を明日走るんだ」と。
インターハイは先頭がゴールしてからきっかり40分後、その時点でタイムアウトになるためそれまでにゴールできなければ明日のレースは走れない。
ゴール目前で白旗が上げられ明日のレースに出られくなった選手見て、息を呑む1年トリオ。
そう、いくら努力しても頑張っても実力が無いものは去るしかない。
ロードレースは弱肉強食の世界。
それを巻島は見せたかったようです。
明日は切り捨てられた選手の屍の上を走らなければいけない。
レースに出られなくなった人たちの分も背負って。
それを知り、気合を入れなおす今泉、鳴子、坂道の3人。膝を痛めた金城は明日走るのかの問いに、巻島は必ず走ると断言しました。
金城も、エースとしては走れなくても必ず走ると誓います。
おそらく1年の3人が3日目のキーポイントになるでしょう。
宿舎に帰り昔のことを思い出す金城、田所、巻島の3人。
彼らが1年のころから夢見ていたインターハイ優勝。
それをかなえるべく3日目のレースに静かに闘志を燃やすのでした。
この3人の絆の強さがわかる、良いシーンだと感じましたね。
金城がいたからついて来たという言葉が胸に染みます。
その頃、失意の御堂筋がとんでもないことを言い放っていました。
「明日のレース、、、僕は走らへん」と。
心が折れてしまった御堂筋は本当にリタイヤしてしまうのか、
京伏のメンバーはどうするのか、、、次週波乱の予感です!!
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